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物盗られ妄想について

~もの盗られ妄想について~

認知症の症状記憶障害により、物を失くし、探し物をしているという場面が多く見受けられます。特にお財布や通帳・鍵などの管理が必要な大事なものを失くした場合には、置き忘れ、しまい込んだ場所を思い出せないために、誰かに盗られたのではないかという妄想につながることが少なくありません。また、この物盗られ妄想の対象は、より身近な人になりやすい傾向があります。身近で親身になって介護をしているご家族やヘルパーさんなど、本人にとっては身近な存在であるからこそ、すぐに結び付いてしまいやすいようです。誰かに盗られたから、物がよく無くなるのだと自分の中でもストーリーを作り、納得しようとする心の反応ともいえます。その反面、妄想はその人に見捨てられたくないという思いの裏返しでもあるようです。
 介護者にとっては、自分が疑われたと思うと非常にショックですし、傷つくことです。腹だたしい思いになるかもしれません。よって、認知症の症状としては、最もつらい思いや悩みとなるとも言えます。
 まず身近な人に「あなた、私の財布とったんじゃない?」と疑問や怒りをぶつける時、それは、相手の様子を見ている時でもあります。これまでの経験では、不安な気持ちをそのような言葉で投げかけた時、この人は私の味方になってくれるのか(見捨てずにいてくれるのか)、敵なのかという判断をしているようです。
 対応としては、「私は盗ってはいないけど、お財布が無いのは困るから一緒に探そうね。」と言って一緒に探すこと、財布を見つけたら本人と一緒に気づく形で見つかってよかったと本人と気持ちを共有すること。この経過の中で、私の気持ちをわかってくれて親身になって探してくれたと思えると安心感につながるでしょう。しかし、やはり財布は度々無くなりますから同じ事の繰り返しも考えられます。また、最後まで見つからない事もあるでしょう。その時は、一度に解決しようとせず、様子をみることも大切です。時には、本人が怒りだして「やっぱりあんたが盗ったんだろう。」と問い詰めてくるかもしれません。この時の反応として「私は何にも悪くない、あなたが失くしたんでしょう!!。」と売り言葉に買い言葉で怒り返してしまったら(盗ってないのだから当然の反応でもありますね)・・・。しかし、本人の感情としてはやっぱり私の敵だ・・・と認識してしまうのです。そうなると物盗られ妄想よりもその態度に対して、感情がおさまらなくなり、暴言や暴行につながるきっかけとなりかねません。そんな時、どこかで不安な気持ちを自分にぶつけ、見捨てられたくないという気持ちがあることを思いだし、「私はそんなつもりはないんだけどね、そんな風に思わせちゃって本当にごめんね。いつも心配してるんだよ。」と真摯に伝えていくと、ふと我にかえって、「私も言い過ぎたみたい。」とクールダウンすることがあります。そうすれば「明日また、一緒に探そうね。」と言ってお茶を飲むなど気分転換するきっかけとなります。

 こんなにうまくいく事ばかりではないかもしれません。親子だからこそ難しい面もあるでしょう。しかし私はあなたの味方だからという気持ちを態度で伝えていくことは、本人にとってどれだけ安心につながるか、親子だからこそ得られるものも大きいのです。

 その他、元来お金や持ち物へのこだわりが強い傾向がある方でしたら、お薬でそのこだわりを少し和らげる事も可能です。
 
診察の際、どうぞ医師や看護師へご相談くださいね。一人で悩まず、自分を責めずに一緒に考えていきましょう。

                              看護師 鷹巣


 

メリークリスマス☆患者さまに人気のサンタです。

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もうすぐクリスマスですね。

早いもので、御所ヶ谷ホームクリニック移転後2回目のクリスマスを迎えます。
クリスマスの飾りつけも去年より少し豪華?になってきて、新たに仲間が増えました。

今年は、サンタさんのでこぼこコンビが患者さまにとっても好評をいただいています。
「あら~、色がいいね。」とか、実際手にとってみられ、「焼物やね~、珍しい。」など皆さん興味深々のご様子です。

病院に来られた際には、是非感想をお聞かせ下さいね。

健康元気の会 第3回

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去る6月26日(土)、「健康元気の会・第3回」が開催されました。

日野原先生、原先生率いる「新老人の会」の催しの一つで、第3回を迎えることができました。

準備体操から始まり、健康とは何かを考え、血糖測定後血糖値について勉強し、最後に坂本先生の指導のもと、歩き方レッスン・社交ダンスを行いました。

最初の写真は準備体操風景ですが、よく見ると肩があがっているのがおわかりでしょうか。また、歩き方レッスンでは、皆さん真剣そのもの。胸をはって姿勢よく1,2!!実は2枚の歩いている風景の写真は同じように見えて、前歩きと後ろ歩きなんです。後ろ歩きは、意外と難しくて、でもおしりがキュッとあがります。

皆さんとても若々しくて、健康に対する意識がとても高い方たちばかり。なんと平均年齢75歳です。

元気をみんなで高めあっています。

博多祇園山笠!!

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梅雨の晴れ間、夏の到来を予感させる暑さですね。

梅雨の終わりと共に、福岡は毎年恒例の山笠の季節となります。

佐々木健介先生も、毎年「千代流」に参加する山男です。
診察時間とはまた一味違う、熱い山男ぶりを見てみたいものです(笑)

病院入り口階段にも、博多かるたと一緒に期間限定で、博多祇園山笠グッズを展示中です。

お越しの際は、ぜひご覧くださいませ。

見て、見つめて、見極めて

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当院では、隣のまいづるデイサービスと月に一度カンファレンスを行っています。

出席者は、まいづるデイサービスの介護士、看護師と当院の佐々木先生、看護師です。
内容は、クリニックの患者さまでまいづるデイサービスをご利用の方についての情報共有です。

ディスカッションすることで、短い診察時間では気づけない、その方の普段のご様子をたくさん知る事ができます。
何気ない会話から患者さまの望んでいる事のヒントや表情や動作からこころとからだの状態や変化を知る事ができるのです。

まず見ること、見つめて見極めて初めて看ることができるのです。

診察では、状態に応じてきめ細やかなお薬の調整や、本人やご家族へ生活のアドバイスが行われますが、医療者にとってこれらの情報はとても貴重な宝物となります。

また、ディスカッションの中で職種の垣根を越えて、その方がいかに喜んで、安心してデイサービスを利用し、生活を続けていただけるか試行錯誤し、時にはとんでもないアイディアが出る事もあります。

こうして、その方が少しでも笑顔の時間を多く持てるように、こころもからだも元気でいられるように、そしてご家族を精一杯支えたいという一つの目標に向かって、医療と介護の連携に取り組んで行こうとしています。

寄り添うということ

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先日、第4回dementia congress福岡に出席する機会があり、医療法人エスポアール出雲クリニック 院長高橋幸男先生の「認知症の人とともに生きる」という講演を拝聴しました。高橋先生は、重度認知症ケアに長年携わり、日々の診療や地域活動を通して、本人とその家族の心理教育を行ってこられた先生です。

高橋先生のお話はどれも心に響くものでしたが、中でも大変印象深かったものについてご紹介します。

「家族からは温かい言葉はないのに『お父さん、なんでそんなこともできないの』と叱られる。本人の寂しさ、つらさ、怒りは強まってしまい、もの盗られ妄想や嫉妬妄想につながることもある」

愛情深い家族であればあるほど以前のように戻ってほしい、もっとしっかりしてほしいという思いが強く、いつの間にか表情もこわばりながら、叱咤激励ではなく叱咤叱咤してしまうとのことでした。
温かくたわいのない会話が減ってしまい、本人は何故かもわからずいつも叱られていると感じてストレスになり、家族を別人と認識したり妄想を引き起こすそうです。

介護や医療に携わってきた私も、家族の思いを感じながら、自らを振り返るよい機会となりました。段々と言葉数が減ってしまう患者さまに対し、いつしか話しかける会話の内容も乏しくなってしまう、無表情になっていく患者さまに対しては、思いが強ければ強いほど悲しみの方が強くなり、さみしい表情でみつめてしまう。
自分でも気がつかないうちに。

認知症をもつ人は、言葉や表情で自分をうまく表現できなくなったとしても、温かい、日常のたわいのない会話を今までのように望んでいるということ、

そして、物忘れや失見当識などでうまくいかない苦しみにもしっかり寄り添いながら、温かい会話や愛情をもって接することの大切さを改めて実感した講演でした。

新年明けましておめでとうございます

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新年明けましておめでとうございます。

2011年、年が明けました。
皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたか?

1週間ぶりに、あ・うんの家(住宅型有料老人ホーム)に在宅診療のため、院長とともに訪問いたしました。

入居者様それぞれの事情のため、帰省されず年末年始はあ・うんの家で過ごされる方も多くいらっしゃいます。入居者様の一人が、「あ・うんの家でお正月を迎えられてよかった。」と涙を流して言ってくださり、いつも医療や介護などさまざまな面でサポートさせていただき、共に過ごしてきた私達にとっては、“あー、入居者様も私達を家族のように思ってくださってるのかな。”と感慨深い想いがいたしました。また、認知症をもつ方も唇に綺麗に紅をさして、うきうきとした表情でホールに降りて来られたり、年賀状のお返事を書かれたりと、皆でお正月をお迎えできて本当に良かったと感じた1日でした。

皆様と共に歩んでいけるよう、1日1日を悔いのないよう大切にしてまいりたいと思います。

よい1年となりますように

クリスマス

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今日は12月13日、もうすぐクリスマスですね。
町のイルミネーションもクリスマスらしく、赤や緑の飾り付けが輝く季節となりました。

当院でも、わずかながらクリスマスの飾り付けを始めました。クリスマス飾りは、年齢、世代を問わず心をうきうきさせてくれます。

隣のデイサービスでも、開所後初めてのクリスマス会にむけてスタッフ一同一生懸命準備を始めています。
利用者様も皆、飾りつけ作りに参加してくれているようです。

お近くにお越しの際は、デイサービス、クリニックにぜひお立ち寄りください。当院のトナカイちゃんはどこに隠れているか見つけてくださいませ。

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