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平成24年度インフルエンザ予防接種開始

 平成24年10月1日より、インフルエンザ予防接種を開始しました。10月に入りすっかり秋らしい季節になり、体調を崩す方も多くなりました。
 インフルエンザ予防接種ご希望の方は、できる限り予約をいただいております。お問い合わせください(TEL:092-739-8525)。

一般:3,600円
65歳以上:1,200円
  
              

プラセボ効果~記憶あんしん外来担当医より~

認知症に伴う興奮や妄想に対して、抑肝散という漢方薬が有効であることが分かっています。従来から用いられている抗精神病薬はもちろん有効性が高いのですが、ふらつき、転倒など身体的副作用のリスクもあって、両刃の剣の側面があります。抑肝散は過剰な鎮静の副作用が少ないので、私たちのクリニックでもしばしば治療に用いています。
漢方薬と言えば、これまでの私自身の先入観では、何となく補助的治療の位置づけであり、あまりその有効性について重要視しておりませんでした。しかし今では、抑肝散の使用頻度は非常に高く、しかもひそかに自慢しているのは、私の実診療において抑肝散の奏効率も非常に高いということです。寝る前に1包、もしくは夕食前と寝る前の1日2包だけでも、高ぶった興奮がおさまったり、夜安定して眠られるようになったりします。漢方薬を併用して使いこなすことで診療の幅が広がってきました。
そんな薬物療法の奏効率を高めるために私は、「プラセボ効果」を最大限活かすように心がけています。

プラセボとは、偽物のお薬のことです。偽物のお薬でも、これを飲んだら病気が治ると思って内服を続けていると、実際に病気が治ってしまうことがある普遍的な働きをプラセボ効果といいます。つまり、自己暗示によっても病気を治す自己治癒力を高めることができるのです。
新しいお薬の効果を評価する臨床治験では、このプラセボ効果の影響を最小限に抑えるために、二重盲検法といって、わざわざ本物のお薬とプラセボと見分けがつかないようにして2つのグループに振り分けて、先入観の自己暗示が働かないように配慮します。それほどに、このお薬は本物だ、効くんだと信じる思い入れが薬効を高めてくれるのであり、どうせ効かないと思いながら飲むお薬はせっかくの効果を減じてしまうのです。
ことほどさように、臨床治験では細心の注意を払って回避されるプラセボ効果ですが、実際の診療においては、これほどの効果を活かさなければもったいないというものです。せっかくお薬を使うのならば、どのように効くのか分からないがとにかく処方されたとおりに飲んでおくという盲目的な姿勢ではなく、お薬の効果を理解して今の症状のどこにどのように作用するのか知ることで、効果を期待する最大限の自己暗示を働かせることができるのです。認知症とともに生きるご本人だけでなく、周囲でサポートする介護者にとっても、期待されるお薬の効果を十分に理解してその効果を実感することで、日々の生活において病状をコントロールするための大事な手段として使いこなすことができるのです。
そんな薬物療法の思い入れを一度の診療で全て伝えることはできませんが、例えば抑肝散を用いるのであれば、お薬を使いこなすための思惑、期待する効果を次のように伝えることを心がけています。

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抑肝散の「肝」 とは、いわゆる肝臓と同義ではなく、 東洋医学によれば「怒りの臓器」と言われるそうで、肝の高ぶりを抑えるということは、イライラしたり興奮するのを抑え、夜も気の高ぶりを防いで眠りやすくしてくれるということです。元々は小さな子供の疳の虫に処方されるお薬であり、体力が低下した高齢者でも相性が良い印象です。
漢方薬はゆっくり時間をかけて体質を変えるお薬であり、即効性はないと考えている人が多いかも知れませんが、 抑肝散は比較的すみやかに効果を顕わします。イライラした時に頓服として用いることもあるほどです。相性が合えば服薬後にゆったりした気分になって、眠気を感じます。基本的に漢方薬は毎食前1日3回服薬しますが、まずは寝る前1回だけ、もしくは夕食前と寝る前の2回内服から始めてみましょう。そうして夜ぐっすり眠られるようになれば、昼間活動しやすくなり、昼夜のメリハリがついてきます。メリハリがつけば生活にも気持ちにもゆとりが出てきます。
漢方薬は苦い、まずいと思っているかも知れません。でも実は、効果が期待できる相性が良いお薬であれば、飲み味はそんなに気にならないものなのです。今のあなたに必要なお薬であれば、服薬はきっと苦にならないでしょうし、もし飲んでみてまずいとか合わないなと感じたら、 その時には安定剤など別のお薬への変更を検討すれば良いのです。

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お薬の効き方を知ると、お薬を使いこなして病状をコントロールするイメージが見えてきます。そして、ご本人も介護者も協調して症状に対処することができれば、プラスアルファのプラセボ効果となって薬物療法の後押しをしてくれるかも知れません。

認知症介護に携わる皆様へ~看護師より~

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 本日は、著書:伊苅弘之「認知症介護 こんな時どうする?」2007 日総研 をご紹介します。

 この本は、認知症に伴って起こるさまざまな出来事について、どのように対処すればよいのか、おすすめの対処の方法について記されています。
 専門職としてこの本を読んで学んでいる時、共感すると共に今も深く印象に残る一節がありましたので、掲載させていただきます。介護に携わるお仕事をされている方に、是非読んでいただきたいと思います。

「感謝の言葉なんていらない」 

 今から17年前、私が老年科の研修医だった頃、患者さんから「ありがとう、先生のおかげです」と言われて、本当に心からうれしく思いました。「職業人として当たり前の仕事をすることで感謝されるなんて、何と幸せなことだ」と感じました。
 あれから17年、私は認知症高齢者の方と長い時間を共にしてきました。最近、高齢者の介護に携わっている方から「先生は、認知症の方ばかり診ておられるのですね。一生懸命やってあげても“ありがとう”という感謝の言葉は全然ないですよね。報われませんね。」という率直なご感想をいただきました。「そういえば、認知症高齢者本人から、そのような言葉を聞いたことはないな。でも介護者やご家族からは感謝してもらっているけど・・・」と心のなかでつぶやきながら、その時は「そうですね」と話を合わせていました。
 しばらくして、それは違うという思いが込み上げてきました。認知症高齢者は、大脳の障害で記憶が悪くなり、思考力、判断力が低下しています。人間の頭の中の精密なコンピューターの障害とも言えますし、人間らしい心を失ってしまっているとも表現できます。そのような状態では、残念ながら弱肉強食の自然界では生きていけません。この人間社会だからこそ、そのような弱い立場の方々を思いやり、守ってあげることが可能なのです。
 日常生活や社会生活が困難で、混乱して、ストレスが多くて、どうしてよいか自分でもわからない認知症高齢者に対して、直接手を差し伸べて助けてあげられることは、この上もない幸せなことになります。与えた愛情に対して何か返してほしいなんて思わなくなるのです。感謝の言葉なんていりません。してあげたことを何も覚えていてくれなくてもよいのです。一生懸命にお世話をさせてもらえることがうれしいと感じるのです。
 誰が見ていなくても、誰からも感謝されなくても、真実の愛は必ず伝わります。愛情を与え続ける姿勢そのものが、真実の認知症介護であると思うのです。そのような認知症介護をしている介護者はとても美しくみえるはずです。   伊苅弘之

家族支援~記憶あんしん外来担当医より~

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認知症とともに生きる生活において安定を保つためには、お薬の治療も重要ですが、それと同時に、あるいはそれ以上に「生活環境調整」が大事です。安心して安全に暮らせないと、心身が不安定になるのは当然のことであり、ましてやもの忘れがあればなおさらです。

当院では、ご家族が安心して介護できる状況を整えることもまた、大事な環境調整と考えています。

もの盗られ妄想といった周辺症状は、お嫁さんや実の娘など、身近な介護者に向けられることが多いものです。人の世話になるより人の世話して生きてきた達者な人ほど、世話を受けるのが苦手で世話する人に反発するものかも知れません。世話をすればするほど反発されてしまうとしたら、介護する者はたまりません。
介護の中心となるキーパーソンが孤立して一人で抱え込んでしまわないように、介護の環境を整える必要があります。介護保険制度の利用の仕方や、生活支援のための具体的な工夫について、一緒に話し合ってみませんか。

高齢にもなれば体調不良で外出できないこともあるでしょうし、もの忘れを否認したり不安に思って受診を拒否されることもあるかも知れません。そんな時は、ご家族だけでもぜひ受診、相談にご来院下さい。
ご本人が一度受診しておられる場合には、保険診療の一環として、家族相談や支援を行うこともできます。なかなかご本人に受診してもらうことが難しい場合にも、自費診療にはなりますが相談を受け付けておりますので、まずはお電話でご相談下さい。↓

https://goshogatani.sakura.ne.jp/ghc/p1-6.html

物盗られ妄想について

~もの盗られ妄想について~

認知症の症状記憶障害により、物を失くし、探し物をしているという場面が多く見受けられます。特にお財布や通帳・鍵などの管理が必要な大事なものを失くした場合には、置き忘れ、しまい込んだ場所を思い出せないために、誰かに盗られたのではないかという妄想につながることが少なくありません。また、この物盗られ妄想の対象は、より身近な人になりやすい傾向があります。身近で親身になって介護をしているご家族やヘルパーさんなど、本人にとっては身近な存在であるからこそ、すぐに結び付いてしまいやすいようです。誰かに盗られたから、物がよく無くなるのだと自分の中でもストーリーを作り、納得しようとする心の反応ともいえます。その反面、妄想はその人に見捨てられたくないという思いの裏返しでもあるようです。
 介護者にとっては、自分が疑われたと思うと非常にショックですし、傷つくことです。腹だたしい思いになるかもしれません。よって、認知症の症状としては、最もつらい思いや悩みとなるとも言えます。
 まず身近な人に「あなた、私の財布とったんじゃない?」と疑問や怒りをぶつける時、それは、相手の様子を見ている時でもあります。これまでの経験では、不安な気持ちをそのような言葉で投げかけた時、この人は私の味方になってくれるのか(見捨てずにいてくれるのか)、敵なのかという判断をしているようです。
 対応としては、「私は盗ってはいないけど、お財布が無いのは困るから一緒に探そうね。」と言って一緒に探すこと、財布を見つけたら本人と一緒に気づく形で見つかってよかったと本人と気持ちを共有すること。この経過の中で、私の気持ちをわかってくれて親身になって探してくれたと思えると安心感につながるでしょう。しかし、やはり財布は度々無くなりますから同じ事の繰り返しも考えられます。また、最後まで見つからない事もあるでしょう。その時は、一度に解決しようとせず、様子をみることも大切です。時には、本人が怒りだして「やっぱりあんたが盗ったんだろう。」と問い詰めてくるかもしれません。この時の反応として「私は何にも悪くない、あなたが失くしたんでしょう!!。」と売り言葉に買い言葉で怒り返してしまったら(盗ってないのだから当然の反応でもありますね)・・・。しかし、本人の感情としてはやっぱり私の敵だ・・・と認識してしまうのです。そうなると物盗られ妄想よりもその態度に対して、感情がおさまらなくなり、暴言や暴行につながるきっかけとなりかねません。そんな時、どこかで不安な気持ちを自分にぶつけ、見捨てられたくないという気持ちがあることを思いだし、「私はそんなつもりはないんだけどね、そんな風に思わせちゃって本当にごめんね。いつも心配してるんだよ。」と真摯に伝えていくと、ふと我にかえって、「私も言い過ぎたみたい。」とクールダウンすることがあります。そうすれば「明日また、一緒に探そうね。」と言ってお茶を飲むなど気分転換するきっかけとなります。

 こんなにうまくいく事ばかりではないかもしれません。親子だからこそ難しい面もあるでしょう。しかし私はあなたの味方だからという気持ちを態度で伝えていくことは、本人にとってどれだけ安心につながるか、親子だからこそ得られるものも大きいのです。

 その他、元来お金や持ち物へのこだわりが強い傾向がある方でしたら、お薬でそのこだわりを少し和らげる事も可能です。
 
診察の際、どうぞ医師や看護師へご相談くださいね。一人で悩まず、自分を責めずに一緒に考えていきましょう。

                              看護師 鷹巣


 

国民健康保険被保険者証をお使いの方へ

 ≪国民健康保険被保険者証の更新のお知らせ≫

現在使用されています国民健康保険被保険者証は、今月末(3月末)で有効期限が満了となります。

4月1日からの新しい保険証は、今月中にお手元に郵送されてきますので、4月以降の受診の際にお持ちください。


平成24年4月から‥

●保険証が1人1枚のカードになります。

●色が現在の桃色から藤色に変わります。

パンダからのメッセージ2

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パンダからのメッセージ、前回ご覧になっていただけましたか?

今待合室には、新しい写真と詩を展示しています。ぜひご覧くださいね。
写真をクリックすると拡大されます。

認知症薬の使い分け~記憶あんしん外来担当医より~

正確に言えば「アルツハイマー型認知症治療薬」となりますが、 もの忘れに対処するためのお薬の選択肢が増えました。
これまで10余年は「アリセプト」 の独壇場でしたが、昨年、3種類の新薬が相次いで承認され使用されるようになりました。作用機序は同じものでも、それぞれに売りとなるポイントがあります。使用経験が増えることで、それぞれのお薬の特徴が少しずつ見えてきました。
まだまだ経験を積み重ねているところであり、詳しい薬理作用との関連づけができている訳ではありませんので、あくまでも「第一印象」として今の時点での使い分けのポイントを記します。自分たちのケースではどのように使いこなしたらいいか、照らし合わせて参考にしていただけたら幸いです。

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アリセプト
神経伝達物質を壊す分解酵素(コリンエステラーゼ)を抑え込んで神経の情報を伝わりやすくします。長く使い慣れたお薬で、大体特徴もつかんでいたつもりですが、他の新薬との使い分けであらためて長所短所が明らかになってきました。
まず一番の長所は、意欲を高めてくれる働き(賦活、と言います)が強いということです。勢いが弱まった焚き火に火ふき竹で空気を送り込んで燃え上がらせるように、意欲や興味関心を高めることが期待できます。活動量が増えて生活のメリハリを取り戻すと、脳の働きが活発になり注意力が増して、もの忘れを防いでくれるかもしれません。
一方で、賦活が過ぎると生活が空回りしてしまいます。もともと几帳面な人だったりすると、「苦労性」の性分が煽られて気ぜわしくなることがあります。不安、心配、 猜疑心、興奮などマイナス感情をくすぶらせている人の場合、過剰賦活で一気に焚きつけられてしまうかもしれません。また、この手のお薬は消化管の神経にも作用して、胃もたれや食欲不振の副作用を生じることがあります。
アリセプトは、日中の眠気を軽減します。昼間急にぼんやりして夢うつつの状態になるような、症状の動揺性がある人にこのお薬を使うと、劇的に病状が安定することがあります。

レミニール
アリセプトと同じく分解酵素を抑えて働くお薬ですが、神経伝達物質を受け取る受容体の働きも高めて、二重に作用するのが特徴です。受容体を介して、セロトニンなど他の伝達物質の放出も増加するといわれていて、そのためか憂うつな気分を改善する作用があるように感じます。
もの忘れの出始めに、もの忘れを気に病んでくよくよしてうつ状態になることがありますが、そんな人にこのお薬を使うと、いい意味であっけらかんと割り切る気持ちが出てきます。眉間に寄せられていたしわが緩んでくるような表情変化があります。
繰り言ばかり空回りして生活が不活発になると、こころも身体も脳も老け込むのが早くなってしまいそうです。くよくよするより割り切って、楽しみを見つけながら生活できるようになると、心身が活発になってもの忘れを防ぐことにもつながります。賦活作用は他の薬剤と比べて控えめな印象で、場合によっては「物足りない」と感じられるかもしれませんが、「むりやり感」がないので私は好きなお薬です。

リバスタッチパッチ、イクセロンパッチ
上記2剤と同じく、分解酵素阻害で神経伝達を強化します。アリセプトが1つの酵素を阻害するのに対して、このお薬は2種類をブロックできます。違う会社から違う名前で販売されていますが、内容と用法は同じです。
他のお薬と異なる一番の特徴は、「パッチ」という名前の通り貼り薬という剤型です。飲み込みが悪い人だったり、規則正しい服薬がプレッシャーになって飲みたがらない人の場合、介護する人の服薬介助の労力を軽減してくれます。アリセプトと比べても遜色ないくらい意欲改善の効果が高い手応えで、しかも内服薬と違って薬剤血中濃度の日内変化がほとんどないために、賦活作用のムラがなく空回りが少ないように見えます。消化器症状の副作用もずいぶん抑えられているようです。
弱点は、パッチ剤を貼り付けた部位の「痒み」です。パッチを無理に引っ掻いてはがしてしまうことがないように、背中の皮膚に貼り付けるのですが、特に冬場の乾燥肌には薬剤が直接しみ渡り、刺激となって痒みをともなうことがあります。そんな時には保湿剤をしっかり塗り込んでもらうようにお願いして、介護者が心を込めてスキンケアしてくれることが案外癒しにつながり治療的だったりします。

メマリー
他の3剤と作用するポイントが異なり、興奮性神経伝達の過剰な刺激をおさえることで、神経細胞を保護し、必要なシグナルがノイズにかき消されてしまうのを防ぎます。ノイズキャンセラでヘッドホンの音が聞き取りやすくなるのと同じで、なかなか興味深い作用機序だと思います。働きかたが異なるので、他の認知症薬との併用が認められています。
過剰な興奮を抑える働きがあるため、認知症にともなう暴言、暴力などの攻撃的行動をおさえてくれると考えられます。アリセプトとの併用で、過剰賦活を緩和する補完作用も期待できます。一方で、シグナル伝達効率を高めるという活性化により、注意力の改善や興味関心の広がりが得られるという印象があり、他者への気配りが見られる、会話に参加するなど社会性が向上して喜ばれることがあります。
副作用は、消化器症状よりも眠気やめまいが目立つ傾向があり、服薬を中止せざるを得ない場合もあります。また、もともと症状の動揺性が目立つ人の場合、テンションが上がり波立ちが大きくなりすぎて、興奮、混乱してしまう場合もあります。

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これらの認知症薬のほかにも、過剰な興奮を鎮めるための漢方薬や安定剤、気分を支える抗うつ薬や夜間ぐっすり眠るための睡眠導入剤などを併用して、症状や生活状況に合わせたお薬の調整を行っています。
お薬を飲んでみてどのような変化が見られたか、情報をフィードバックしていただけると、そこからさらに調整の可能性が広がっていきます。お薬の使いこなしかたについてもぜひご相談下さい。

第6回ふくおか「医療活動功労賞」受賞

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去る平成23年12月13日院長田中耕太郎が、第6回ふくおか「医療活動功労賞」を受賞いたしました。

「福岡市における認知症診療ネットワーク作り」が、福岡県の地域医療確保と質の向上に貢献したとして、財団法人医療・介護・教育研究財団より表彰されました。

 名誉ある賞をいただき、社員一同、これまで以上に皆さまに貢献できますよう鋭意努力する所存です。

私の診療方針~記憶あんしん外来担当医より~

記憶あんしん外来・精神科担当医の佐々木です。
今回は、以前のお知らせの内容と重なる部分もありますが、私が心がけている認知症診療のポイントについてまとめてみました。

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私はもともと精神科医です。
精神科の病気は、うつ病にしても治る病気でもありますが、油断すればぶり返し再発し、慢性的な経過をたどることも多いものです。そもそも慢性の病気に対しては、病気を克服しようという姿勢よりも、病気と折り合いをつけて病気とともに生きるという生活支援の視点が必要です。

一方で私は、12年間研究を続けてきた神経病理医でもあります。
プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病など)やアルツハイマー病の脳の変化を顕微鏡で観察して、病気の成り立ちを調べてきました。高齢者の脳を観察してみると、生前に認知症の症状が全くなかった人の中にも、アルツハイマー病に特有の脳の変化が結構高頻度に存在することを知りました。認知症の病理変化は、年齢を重ねるという加齢現象と同じ延長線上にあるものかも知れません。

昨年から私は、記憶あんしん外来で認知症診療に携わっています。
認知症もまた、慢性の経過をたどって進行し、病気を克服しようとしてもなかなか手ごわい疾患です。成り立ちが「老い」という人生の延長であるならば、闘病してそれを克服するのではなく、人生の一部、生活の一部として受け入れてみるところから始まる治療もあると思うのです。


認知症診療のポイントは、進行予防にあると思います。加齢現象そのものをくい止めることはできませんが、病気にともなう衰えを最小限に防ぐことが大事です。
症状に振り回されて、不機嫌になったり興奮したり落ち込んだり、時には親子喧嘩したり、眉間にしわ寄せて暮らすのではもったいない。病気の進行を抑えるためには薬物療法ももちろん重要ですが、それだけでなく、生活の中に楽しみややりがい、生きがいを見出して安心した生活を送ることが大事です。

予防が大事ということは、病気の治療のためだけに病院を受診するのではなく、病気がこじれないよう新たな病気につながらないよう、元気を保つためにクリニックを利用していただきたいと考えています。

そこで私の診療目標は、患者さんやご家族から、受診のたびに一度は必ず笑顔を引き出して終えることとしています。もちろん、面白おかしい話をして笑いをとるということではなく、笑い飛ばせば困った問題もすべて解消というものでもないのですが、クリニック受診も生活活動のひとつであり、生活の一部であるならば、そこに自然と笑顔がこぼれるようであって欲しいと願っています。


どうぞ元気な姿でクリニックにいらして下さい。

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